リストラ代行会社の仕事術「君たちに明日はない」

『リストラ最有力候補になる社員にかぎって、仕事と作業の区分けが明確に出来ていない。
つまり、自分の存在がこの会社にとってどれだけ利益をもたらしているのか。
たとえば営業マンなら、自分が担当した商品の売値と仕入れ値の差額粗利から、
自らの給料、厚生年金への掛け金、一人割りのフロアー維持費、接待費、営業者代、
交通費などを差っ引いた純益として考えたことなど、夢にもないだろう。』


新年早々、リストラモノの小説・・・。
別にたまたま、次に読もうと思ってた小説がこれだっただけで、
新年に当てるつもりはなかったんだけど・・・。

君たちに明日はない (新潮文庫)
垣根 涼介
新潮社
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リストラを企業の人事に変わり請け負う、アウトソーサーに勤める主人公
を通して繰り広げられる物語。

論理的に、たんたんとリストラを迫る主人公、
事実を受け入れられず、感情的になるリストラ候補者。
この心理のやりとりが読んでいて面白い。

 

『人間というのは、もし自分が不本意な状況にはまり、
そしてその現実が長く続きすぎると、ついには根性まで腐ってしまうものなのだろうか。』


自分の考えをしっかりともち、流されず進んでいくこと、
その重要性みたいのが見える気がした。

そして、
リストラというものも決して遠くにあるものではないということも、
自覚しなくてはならない。

リストラされた人は、きっとされる前にはこう思っていたはず。

「自分は大丈夫。」

外資の超エリートでさえ、リストラされる時代に、
そんな甘い考えで、望んでいてはいけない。
そう思う。

身近には、まだないことでも、
いつ身近に潜むかはわからない。
読んでいてそう思った。

これからも、自分の考えを強め、
流されない生き方をしたいと思う。
それが、将来の自分を作ることだから。

そういえば、この本、
2009/1/16から、NHKでドラマ化されるみたい。
これは録画しなきゃなぁ。


『つまるところ、イメージングなのだ。相手の立場になって付き合えるかどうか。
そうすれば自然と涙は出る。飯だって奢る。
その共感性の高さがつながりを密にする。相手を、信用させる。』


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