たくさんあった辛い出来事を
このひと言でなかったことにするのは、なしです。
0をかけるってこういうことなのかな。
人間は、自分自身の1回の生涯を送ることしかできない。
(生まれ変わりとかあるかもしれないけど、知らないし。)
でも、さまざまな媒体を通して、
他の人間の生涯を擬似的に一部的に体験することはできる。
それは人としての価値観を広げる、
すばらしい行為だと思う。
小説もその媒体のひとつであり、
「往復書簡」は、小説という媒体のなかで、
さらに手紙という媒体だけを通して作られたストーリー。