2010年10月アーカイブ

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たくさんあった辛い出来事を
このひと言でなかったことにするのは、なしです。
0をかけるってこういうことなのかな。

往復書簡
往復書簡
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湊 かなえ
幻冬舎
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人間は、自分自身の1回の生涯を送ることしかできない。
(生まれ変わりとかあるかもしれないけど、知らないし。)
でも、さまざまな媒体を通して、
他の人間の生涯を擬似的に一部的に体験することはできる。

それは人としての価値観を広げる、
すばらしい行為だと思う。

小説もその媒体のひとつであり、
「往復書簡」は、小説という媒体のなかで、
さらに手紙という媒体だけを通して作られたストーリー。

すべてが変わった以上、自分も変わらなければ生き辛くなるだけである。
それに口惜しいけど、年齢とともに男のほうがはるかに弱く、頼りなくなるようである。

孤舟とは、
ただ一艘浮かんでいる舟。という意味らしい。

孤舟
孤舟
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渡辺 淳一
集英社
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どこかで面白いという評判を聞いていたとおり、
たしかに面白く、興味深い本だった。

20代後半の自分にとっては、すぐに起きる問題ではない。
でも、これからの生涯、社会のいろんな地位、セルフブランド そんなものが
なくなっても生きるすべをつくること。
それは大切なことだと思った。

ただ、それと同時に、この本を読んでいると、
なんだか気がめいっていく自分もいた…。

会社を60歳で定年退職した男が、物語の主人公。

情熱大陸の武 豊の回を見た。
番組の中で武はこんなことを語っていた。

自分を他人と比較したりはしない。 自分がライバル。 昨日の自分よりも進歩していることがもっとも大事なこと。

 

他人となにかを比較してしまえば、キリがない。
自分以上の存在はいくつもいるし、
欲求は、とどまることを知らない。

そんな中、自分自身の過去と比較することは、
素晴らしいことだと思う。
自分が過去よりも成長することは、
"生きがい"につながることなんだろうと、
自分は個人的に思う。

sakuradamon5005B15D

桜田門外の変見てきた。
なかなか面白かった。

龍馬伝とくらべると、
映像が少しチープ?な感じがしたけど。

最後のシーンはなかなかの迫力でした。

自分がやったことを、全部そのまま受け入れて生きていける人なんていない。
どこにもいない。
失敗をぜんぶ後悔したり、取り返しのつかないことを全部取り返そうとしたり、
そんなことやってたら生きていけっこない。だからみんな物語をつくるんだ。
昨日はこんなことをした、今日はこんなことをしてるって思い込んで生きている。
見たくないところは見ないようにして、見たいところはしっかり憶え込んで。

「向日葵の咲かない夏」を読んだ。

前々から、評判は聞いていて、
買っていながらずっと読んでいなかった。

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾 秀介
新潮社
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読んでみて、
評判どおりのすごい作品だと思った。

小説を読むとき、物語を読み進めるにつれて、
自分の中に仮説が出来上がる

こんなことがあったから、こうなる。
こういう理由から、犯人はこれじゃないか。
とか。

社内でやっているモチベーション施策のひとつに
「ありがとうカード」というものがある。

これは、「ありがとう」といいたい人に対して、
カードにメッセージを書いてBOXに入れると、
後日、本人にメッセージカードが届くというものだ。
まぁ、いろんな会社でよくあるかもしれない、ベタなやつ。

これが始まった当初。
正直、自分は、アホらしいなぁなんて思っていた。
直接言えばいいじゃんと

でも、
実際に自分がカードをもらってみると・・・




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