2010年12月アーカイブ

2 3次の10件→

教祖は決して難しいものではありません。
本書を読めば誰でも簡単に教祖になることができます。本書はさまざまな宗教の分析から構築された極めて科学的なマニュアルです。
科学ですから決して怪しい本ではありません。
皆さん、本書を信じて、本書の指針のままに行動して下さい。本書の教えを遵守すれば、きっと明るい教祖ライフが開けるでしょう。
教祖にさえなれば人生バラ色です! あなたの運命は、いままさにこの瞬間に変わろうとしています! 本書を信じるのです。
本書を信じなさい。本書を信じれば救われます――。

前々から気になっていた、
「完全教祖マニュアル」。

完全教祖マニュアル (ちくま新書)
架神 恭介 辰巳 一世
筑摩書房
売り上げランキング: 3418

冒頭の一文は胡散臭いけど、
ネタだと思えば別にいい。

教祖は人をハッピーにする素敵なお仕事なのです!

内容は、教祖になるための情報を伝えるのはもちろん、
他の宗教についての知識もいろいろ掲載されているので
勉強にもなった。

私は今、富と豊かさとの何であるかを、つくづく思い知らされました。
人間の幸福は決して金品では購えない。人を心から愛すること、そして人から真に愛されること、
それこそが人間の人間たる幸福なのだと、慈禧様は御身を以て私に教えて下さいました。
世界中で最も不幸な慈禧様が、そう教えて下さったのです。

違う立場から、時代の激流へと
巻き込まれていく春児と文秀。


蒼穹の昴(3) (講談社文庫)
浅田 次郎
講談社
売り上げランキング: 4400


2人は、立場柄、会うこともできない。
お互いの進むべく道は異なってもきっと志は変わらないのだろう。

自殺するのは、正真正銘、人間だけだということです。
人間だけが自殺するんです。人間だけが自分から逃げようとするんです。
頭がいいくせに馬鹿だ。
頭がい いから馬鹿だ! 人間は馬鹿だ! 過ぎてしまったことはもう仕方がないじゃないですか。
この先どうなるかなんて誰にもわからないじゃないですか。人間はど うしてこんなに馬鹿げたことをするんだ。
すでに存在しない過去を振り返ったり、わかりもしない将来を悲観したり。


謎の喫茶店から始まるストーリー。

途中まで読んで、あぁたぶんこうなるなって、
予想してたんだけど、、、


ソロモンの犬 (文春文庫)
道尾 秀介
文藝春秋
売り上げランキング: 28271

またまた、この作者は自分をいい意味で
裏切ってくれた。

わしは人間の力を信じておる。
人間には誰しも、天上の星々を動かす力が眠っておるのだと信じておる。
だからわしは、薩満(シャーマン)の掟を破って、あやつに偽りの卦を伝えた。
それでも、わしは信じたいのじゃよ。
この世の中には本当に、日月星辰を動かすことのできる人間のいることを。
自らの運命を自ら手で拓き、あらゆる艱難に打ち克ち、
風雪によく耐え、天意なくして幸福を掴みとる者のいることをな。

文庫版の2巻を読み終えた。
1巻よりも、ぐっとくるポイントがたくさんある。

蒼穹の昴(2) (講談社文庫)
浅田 次郎
講談社
売り上げランキング: 3079

別々の道を歩み始めた、
主人公2人。
2巻でお互いが成長した姿で再開をはたす。

ブランドとは、商品、サービス、企業に対する消費者の直感だ。
「あなた」がどう言うかでなく、「みんな」がどう言うかで決まる。

まず、タイトルのザグとはなにか?
これはジグザグのザグのこと。


ザグを探せ! 最強のブランドをつくるために
マーティ・ニューマイヤー Marty Neumeier
実務教育出版
売り上げランキング: 78325

ジグザグの「ザグ」。ジグザグの線は「ジグ」という方向と、
その逆の「ザグ」という方向からなる。
著者は、競合他社が「ジグ」なら、あなたは「ザグ」へ進むべきと、
差別化戦略のキーワードとして使っている。


多くの人がジグで進むなら、
こちらはザグで行かなければいけない。

どれだけの不運に見舞われても、どれだけ苦しい毎日でも、死にたいなんて思ったことは一度もない。
思ったら負けだからだ。自分自身の人生に負けるほど馬鹿馬鹿しいことはない。

やはりこの作者はすごい。
この作品の最後まで、走り抜けるように読んだ。

龍神の雨
龍神の雨
posted with amazlet at 10.12.31
道尾 秀介
新潮社
売り上げランキング: 70500

血のつながる両親に先立たれ、
血のつながっていない、戸籍上だけの親とくらすことになった、
2組の兄妹とある事件を通じてリンクすることになる。

彼らは血のつながりのない親に
困惑し、自信の中にある迷いをふっしょくできずに、暮らしていた。

何にでも、きっと理由ってのがあんだ。
世の中のことぜんぶにな、ちゃあんと理由がある。

いままで読んでいた自分が読んでいた、
道尾作品とはすこし毛色が違う作品。
(といっても4冊目か・・・。)

著者の作品によく見られる、
ストーリーの結末が、予想を大きく変えていく展開も特にない。

でも、また違う意味でこの作品は面白い。

月と蟹
月と蟹
posted with amazlet at 10.12.31
道尾 秀介
文藝春秋
売り上げランキング: 50822

主人公は、小学生。
重松清の描く小学生とはまた違う雰囲気。
どちらかというと、すこし大人っぽいかな。

父親の死後、祖父の田舎へ転校し、
祖父がまきこんだある事件がきっかけで、
クラスの人間ともなじめないでいた。

僕ね、この三週間じっくり考えてみて、わかったんだ。
誰かに心から恨みを向けたら、それは何かのかたちできっと自分に返ってくる。
お父さんも、そうだったでしょ?

母親を病で失い、
父親と2人で暮らすことになった少年。

あるとき、母親の友人だった女性が自殺を図る。
そして、その友人には少年と同級生の子どもがいた。

シャドウ (創元推理文庫)
道尾 秀介
東京創元社
売り上げランキング: 7172

母の死を境に崩れていく、少年の周りの人間たち。
そして巻き起こるさまざまな事件。

悲劇的な状況の中、
少年は戸惑いながら成長していく・・・。

自分が周りの人間と違うことに思い悩んで、自尊心という右眼をつぶそうとしていた。
でも、それをやってしまったらお終いなんだ。
自尊心を失くしてしまったら、いずれ心はずぶずぶに腐ってしまう。
そしてそんな心は決まって、悩みの解決を、ある安易な方向に求めてしまう。

いままで読んだ、道尾作品の中で、
個人的に一番、読後感が良かった。


片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2)
道尾 秀介
新潮社
売り上げランキング: 31563

人間それぞれが、感じているコンプレックス。
人は心の中になんらかの劣等感を背負っていると思う。
小さなことも。大きなことも。

親指だけが、正面からほかの指を見ることができるんです。
ぜんぶの指の中で、親指だけが、ほかの指たちの顔を知ってるんですよ

読みおわってみると、
すこしコメディ要素のある作品なのかなって思う。


カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
道尾 秀介
講談社
売り上げランキング: 89433

読んでいる途中は、 すこしシリアスな部分もある。

でも何か違和感を感じる。 。。
そして最後に大どんでん返しが・・・。




2 3

次の10件→

About
Contact

過去の記事