商社マンの葛藤 「毎日が日曜日:城山三郎」を読んだ。

商社マンは、アリのように勤勉で、どこへでも出かけて、骨惜しみをせず、働かなければならない。
商社マンはまた、幅広い勉強をし、トンボのような複眼で、物事を考えるようにならねばならない。
しかも、アリであり、トンボであると同時に、人間でなくてはならない。
教養も積み、常識もある人間。市民社会の中に受け入れられる人間になるよう努力しよう

商社マンを題材にした小説。

最前線で働く商社マンの活躍ぶりではなく、
最前線で働いていた時代は過ぎて、
あぶらの乗り切った商社マンのお話。


毎日が日曜日 (新潮文庫)
城山 三郎
新潮社
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ヒマな支店に飛ばされ、毎日が日曜日になった主人公。
そして、定年退職で、実際に毎日が日曜日になった友人。

商社の華やかな光の面よりも、
暗い闇の面のほうがクローズアップされているような気がする。

たとえば、家族の話。
海外の転勤に付き合った子供は、
英語を話す代償に、日本語を話す能力が低下し、
日本にもどってもうまく世間に順応できない。

一見すると、世界をまたに駆けてる華やかな職業にみえる、
商社マンも、こんな裏側があったのかと、楽しみながら読めた。

タイトルどおり、毎日が日曜になった定年退職後の
お話もでてくるけれども、
それは「孤舟」のほうが面白い。

商社マン自身が仕事や家族生活の中で抱えることになる葛藤や悩み、
そのようなものの一部が読める小説。

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