成長する中での人との出会い 「夏の庭―The Friends:湯本 香樹実」を読んだ

たぶん、この世界には隠れているもの、見えないものがいっぱいあるんだろう。
虹のように、ほんのちょっとしたことで姿を現してくれるものもあれば、
長くてつらい道のりの果てに、やっと出会えるものもあるに違いない。

小学生の仲良し3人組は、
ある目的のために近所の老人と知り合いになる。
その目的は人の死について知るための観察であった。

最初はただ老人を、観察していただけの主人公たち。

だが、老人との交流を深める中で、
しだいに、さまざまなことを学ぶことになる。

 
夏の庭―The Friends (新潮文庫)
湯本 香樹実
新潮社
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そして最後に、
主人公たちが老人から学ぶことは・・・。

老人との交流を通して、成長していく主人公たち。
この交流を、自身の子供ころに重ねることにより、
なにか懐かしさを感じながら、物語を読んでいた。

人が成長する段階の、
かけがえのない出会いというものは大切なもの。

大人になってしまえばその一つ一つが
”思い出”という言葉でくくられてしまうけれど、
それはきっと心のなかでは一言ではまとめられないものだと思う。

そんな、”思い出”が、本書を読んでいると、
よみがえってくるように感じた。

だってオレたち、あの世に知り合いがいるんだ。
それってすごい心強くないか!

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