生きるために生まれ直す 「球体の蛇:道尾秀介」を読んだ

人間はみんな、ただこの世に生まれただけじゃ駄目なんだ。
存在できただけじゃ駄目なんだ。人生のどっかで、生きるために生まれ直さなきゃいけない。

白蟻駆除会社でアルバイトをする青年は、
ある家で、ある女性と出会う。
そして二人はあるきっかけにより
関係を深めていくことになる。

そしてその女性に、
主人公が過去に経験した愛するもの死と
関係する過去があることを知る・・・。

球体の蛇
球体の蛇
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道尾 秀介
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そして状況は変化していく・・・。
2人の先にあるもの。
そして2人と関係している人たちとの間に起こることとは?

過去の道尾作品に見られる、
大どんでん返し的なことはない。
・・・というよりもこの作品以降(月と蟹とか)の作品は、
すべてこういう作品なのかな。

大どんでん返し的なストーリーを期待していた自分としては
すこし期待はずれな部分もあったけど、
作者が描く感情表現の描画が過去の作品よりも
数段進化しているように感じられて、
主人公やそれぞれのキャラの感情が
ありありと見え、ストーリーに引き込まれた。

結局、夢中になって半日くらいでいっきに読みきってしまった。

何かについて、人が最悪の想像をするとき、それはたいてい当たらない。
最悪の結果がまっているのは、それを想像していなかったときに限られている。

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