応援団になったおじさんが学ランで大学へ・・・でも感動。 「あすなろ三三七拍子:重松清」を読んだ

応援――。
いま、わかった。
それは、自分以外の誰かのことを、
ひたすらに、がむしゃらに思うということなのだ。

人は、年をとるにつれて涙もろくなる・・・。
そんなことをどこかで聞いた気がする。

それは、自分自身も例外ではないと思う。

重松清の「あすなろ三三七拍子」にはやられた。
涙腺がゆるい自分の涙腺に一撃を与え、
感動の涙を出させた。

あすなろ三三七拍子
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重松 清
毎日新聞社
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ざっくりあらすじ


とある会社のワンマン社長は悩んでいた。  
自分の母校の応援団が部員数の減少により、
廃部の危機を迎えていたから。
そこで白羽の矢が立ったのが、 高校生の子をもつ40代の主人公。

主人公は、ワンマン社長の命により、会社員ではなく、大学生として過ごすこととなっった。
若い学生達の中にまじって学ラン(応援部の正装)をきる主人公、
最初は戸惑いつつもしだいに、
ハチャメチャなOBや、フェミニストで論理的な顧問などとの付き合いにもなれ、
応援部を再建していく…。

感想


個性豊かなキャラクター達が繰り広げる物語は、
人とのつながりのすばらしさを感じさせてくれる。

男の人生には、理由のスジよりも心のスジを通さなければならないときもある。

生まれも育ちも考え方も違う人達が集まり、
一つの目標に進んでいく姿は、感動をうむ。

主人公や応援団OB達はよくよく考えて見れば、
40代の大人。おやじだ。
おやじであり、親でもある。
でも、それぞれになんだか不器用な、かわいさがある。

親にとって正しいことはたったひとつしかない・・・中略・・・
子どもがオトナになったときに公開を残さないようにする、
親が貫くただしさっていうのは、それだけなんだよ。

応援という行為を通して、
励まされる人々、救われる人々、
それぞれの思いが感動をつくり上げる作品。

人間には2つのタイプがある・・・中略・・・
ひとのことを応援できる奴と、できない奴の2種類です。
ひとのことを応援できない奴は、ひとからも応援してもらえない・・・・

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