『本のこと』についてのブログ記事

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わからんかね、史了。この国はどこかまちがっているんだよ。
我々が生まれてから二十年の間、いったい何が起こっ た。内乱と外国からしかけられた理不尽な戦。その結果もたらされたものは民衆への弾圧と不平等条約だけさ。そして不幸の原因はすべて我らのうちにある。
つ まり、論語読みの論語知らずばかりが国を支配したからだ。

先月、中国にいったばかりということもあり、
無性に読みたかったので読んだ。

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)
浅田 次郎
講談社
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清代の中国の物語。
1886年ころから始まってたと思う。

まずは、文庫の第1巻を読んだので感想を。

人間っていうのは弱いからいいんだ、と思うんだ。弱さは狡さにもなるけど、優しさにもなる。
弱さが人間を苦しめることはたくさんあるけど、逆に、弱さが救ってくれることだってあるんじゃないか?

ゲームとのコラボ作品とのことで、 なんとなく敬遠していたのだけど、
評判がよさそうなので読んでみた。

永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢 (講談社文庫)
重松 清
講談社 (2010-10-15)
売り上げランキング: 20490


・・・いい作品だった。

永遠の命を生きる男、カイムの物語。
物語はひとつひとつが独立していて、どこからでも読むことができる。

けっきょく人間なんてみんな、もぐらみたいなものなのかもしれない。
相手のほんとうの姿なんて見えないまま、暗い中を鼻先で探り合って、
爪の先であちこち土を掻いて、なんとなく上手い事生きて――

読んでいる途中、目をつぶると、
仏像の顔を浮かんできて、背筋が怖かった。
でも、面白くてつい読んじゃうんだけど。


骸の爪 (幻冬舎文庫)
骸の爪 (幻冬舎文庫)
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道尾 秀介
幻冬舎
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仏像を作る工房が舞台のお話。
この場所で過去に起きた事件がもとに、
「背の眼」でも活躍した(自分はまだよんでないんだけど・・・。)
主人公が、心理現象に近い謎を論理的に解明していく。

個性ってのはさ、何かを一生懸命に真似しないと、
手に入れることなんて絶対にできないんだよ。
はじめから独自のものを目指そうったって、そんなの上手くいくはずがない。
音楽だって、絵だって、人生だってそうさ。

「ラットマン」を読む。

ラットマン
ラットマン
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道尾 秀介
光文社
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この著者の作品、
以前に読んだ作品も、こうきたかって感じだったけど、
今回も予想を超える内容だった(自身の予測が浅いだけかもしれないけど・・。)

外部の出来事はかならずしもおもいどおりにはならない。
しかし、心の中の山と谷は考え方と行動しだいで思いどおりになる。

人生には、
上り調子のとき(山)もあれば、
下り調子のとき(谷)もある。

上り調子のとき、
人は、絶好調の自分に溺れることができる。
そして、下り調子のとき、
人はどうして自分だけと、悲しみにくれる。

このような、人生の山と谷それぞれにいるとき、
人がどのような行動を取ったらいいのか?

その答えが、
「頂きはどこにある?」を読めば、わかるかもしれない。

頂きはどこにある?
頂きはどこにある?
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スペンサー・ジョンソン
扶桑社
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「死にたい」って、裏を返せば「生きたい」ってことなんだよね。
死にたい気持ちが強いからこそ生きたい気持ちも強くなる。

朝、母親からメールで、
「実家の近くで購入できないかもしれないから、買っといて」
と頼まれたので、英会話のあとにすぐに開店直後の本屋に行き、
「KAGEROU」を購入。

KAGEROU
KAGEROU
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齋藤智裕
ポプラ社 (2010-12-15)
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2000万円の賞を受賞したというバイアスがあるので、
なんとも感想が書き辛い。

正直、ネガティブな感想しかでてこない。
でも、そのバイアスを極力殺して、
感想を書こうと思う。(結局無理だったけど・・・。)

どんな子どもも、ひとりぼっちでこの世に生まれてくることはありえない。
世界中のすべてのひと。あらゆる時代の、あらゆるひと。例外などない。
生まれてきた瞬間にいちばんそばにいてくれるひとは、どんな人間の場合も、母親なのだ。
思いだすことすらできない人生のいちばん最初の記憶に、母親がいる。
その深い深い記憶を忘れずにいるかぎり、ひとは、どんなに寂しい毎日を送っていても、決してひとりぼっちではないのかもしれない。


父親の事故により巻き添えになった、
犠牲者に何十年も罪の意識を一人で背負った母親。
こどものいじめ問題に悩む母親。仕事と育児の狭間で苦悩する母親。
などなど、さまざまな母親の苦悩が本書にはある。


かあちゃん
かあちゃん
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重松 清
講談社
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人間は、誰もが弱くて、
ちょっとしたことで崩れて、壊れて、また戻って、
そんな繰り返しで。
でも、その中で成長しながら生きている。

悲しみや寂しさは、消し去ったり乗り越えたりするものではなく、付き合っていくものなのだと――誰かが、というのではなく、僕たちが生きてきた日々が教えてくれた。
悲しみを胸に抱いたまま生きていくことは、決して哀しいことではない。そのひとがいないという寂しさを感じる瞬間は、そのひとのいない寂しさすら忘れてしまった瞬間よりも、ほんとうは幸せなのかもしれない。

この本は、泣いた。
最後はボロボロきてしまった・・・。
(家で読んでて良かった。)

ステップ
ステップ
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重松 清
中央公論新社
売り上げランキング: 81587

母親を若くして失った親子の物語が、
父親の視点で描かれている。

母親がいないことで生まれる周りとの葛藤。
仕事、育児、学校。
それぞれが短編で描かれており、親子は短編ごとに成長していく。

つまり、知識の探求に加えて、われわれは家庭でも学校でも、共感する心というものを教えるべきだと。
われわれの子供たちに、他人の目見、感じる心を育むように教え、他人を思いやるように導いてやるべきだと。
自分たちの家族や友人ばかりではなく――それだったらしごく容易だ――異なる国々の、さまざまな種族の、宗教の、異なる知能レベルの、あらゆる老若男女の立場に自分をおいて見ること。
こうしたことを自分たちの子供たち、そして自分自身に教えることが、虐待行為、罪悪感、恥じる心、憎しみ、暴力を減らし、すべてのひとびとにとって、もっと住みよい世界を築く一助となるのだと思う。

前々から気になっていた、
「アルジャーノンに花束を」を読んだ。

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
ダニエル キイス
早川書房
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知的障害をもつ主人公は、脳にある手術を受け、
それが成功ししだいに知識を得ることが可能になる。
その知識を得るスピードは、通常の人の何倍もの早さで、
みるみるうちに天才となった。

知識を得たことで、知ることになる自らが過去に受けたイジメ。
悩まされることになる恋愛感情、友人関係。
周りの人間との知識の差。

さまざまなコンフリクトに主人公は、悩まされ、
周りの人間に対する心遣いも忘れ、高慢になっていく。

が、その後、主人公を待ち受けることは・・・・。

彼の最後の言葉、 今この瞬間でも僕は未来を感じることができる
という言葉を噛みしめました。

この前読んだ「メトロに乗って」は、
息子が父親の若いころに会ったことを、息子の目線で書かれていた。

「時生」は、視点が違っていて、
息子が会いにきた、父親の視点で書かれている。

時生 (講談社文庫)
時生 (講談社文庫)
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東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 2070

その息子は、グレゴリウス症候群という病気で長くは生きられない。
なぜそんな息子が他人の体を借りて、
自身の前に現れたのか?

ストーリーが進むにつれて明らかになってくる・・・。


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