わしは人間の力を信じておる。
人間には誰しも、天上の星々を動かす力が眠っておるのだと信じておる。
だからわしは、薩満(シャーマン)の掟を破って、あやつに偽りの卦を伝えた。
それでも、わしは信じたいのじゃよ。
この世の中には本当に、日月星辰を動かすことのできる人間のいることを。
自らの運命を自ら手で拓き、あらゆる艱難に打ち克ち、
風雪によく耐え、天意なくして幸福を掴みとる者のいることをな。
文庫版の2巻を読み終えた。
1巻よりも、ぐっとくるポイントがたくさんある。
別々の道を歩み始めた、
主人公2人。
2巻でお互いが成長した姿で再開をはたす。