『小説のこと』についてのブログ記事

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わしは人間の力を信じておる。
人間には誰しも、天上の星々を動かす力が眠っておるのだと信じておる。
だからわしは、薩満(シャーマン)の掟を破って、あやつに偽りの卦を伝えた。
それでも、わしは信じたいのじゃよ。
この世の中には本当に、日月星辰を動かすことのできる人間のいることを。
自らの運命を自ら手で拓き、あらゆる艱難に打ち克ち、
風雪によく耐え、天意なくして幸福を掴みとる者のいることをな。

文庫版の2巻を読み終えた。
1巻よりも、ぐっとくるポイントがたくさんある。

蒼穹の昴(2) (講談社文庫)
浅田 次郎
講談社
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別々の道を歩み始めた、
主人公2人。
2巻でお互いが成長した姿で再開をはたす。

どれだけの不運に見舞われても、どれだけ苦しい毎日でも、死にたいなんて思ったことは一度もない。
思ったら負けだからだ。自分自身の人生に負けるほど馬鹿馬鹿しいことはない。

やはりこの作者はすごい。
この作品の最後まで、走り抜けるように読んだ。

龍神の雨
龍神の雨
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道尾 秀介
新潮社
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血のつながる両親に先立たれ、
血のつながっていない、戸籍上だけの親とくらすことになった、
2組の兄妹とある事件を通じてリンクすることになる。

彼らは血のつながりのない親に
困惑し、自信の中にある迷いをふっしょくできずに、暮らしていた。

何にでも、きっと理由ってのがあんだ。
世の中のことぜんぶにな、ちゃあんと理由がある。

いままで読んでいた自分が読んでいた、
道尾作品とはすこし毛色が違う作品。
(といっても4冊目か・・・。)

著者の作品によく見られる、
ストーリーの結末が、予想を大きく変えていく展開も特にない。

でも、また違う意味でこの作品は面白い。

月と蟹
月と蟹
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道尾 秀介
文藝春秋
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主人公は、小学生。
重松清の描く小学生とはまた違う雰囲気。
どちらかというと、すこし大人っぽいかな。

父親の死後、祖父の田舎へ転校し、
祖父がまきこんだある事件がきっかけで、
クラスの人間ともなじめないでいた。

僕ね、この三週間じっくり考えてみて、わかったんだ。
誰かに心から恨みを向けたら、それは何かのかたちできっと自分に返ってくる。
お父さんも、そうだったでしょ?

母親を病で失い、
父親と2人で暮らすことになった少年。

あるとき、母親の友人だった女性が自殺を図る。
そして、その友人には少年と同級生の子どもがいた。

シャドウ (創元推理文庫)
道尾 秀介
東京創元社
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母の死を境に崩れていく、少年の周りの人間たち。
そして巻き起こるさまざまな事件。

悲劇的な状況の中、
少年は戸惑いながら成長していく・・・。

親指だけが、正面からほかの指を見ることができるんです。
ぜんぶの指の中で、親指だけが、ほかの指たちの顔を知ってるんですよ

読みおわってみると、
すこしコメディ要素のある作品なのかなって思う。


カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
道尾 秀介
講談社
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読んでいる途中は、 すこしシリアスな部分もある。

でも何か違和感を感じる。 。。
そして最後に大どんでん返しが・・・。

わからんかね、史了。この国はどこかまちがっているんだよ。
我々が生まれてから二十年の間、いったい何が起こっ た。内乱と外国からしかけられた理不尽な戦。その結果もたらされたものは民衆への弾圧と不平等条約だけさ。そして不幸の原因はすべて我らのうちにある。
つ まり、論語読みの論語知らずばかりが国を支配したからだ。

先月、中国にいったばかりということもあり、
無性に読みたかったので読んだ。

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)
浅田 次郎
講談社
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清代の中国の物語。
1886年ころから始まってたと思う。

まずは、文庫の第1巻を読んだので感想を。

人間っていうのは弱いからいいんだ、と思うんだ。弱さは狡さにもなるけど、優しさにもなる。
弱さが人間を苦しめることはたくさんあるけど、逆に、弱さが救ってくれることだってあるんじゃないか?

ゲームとのコラボ作品とのことで、 なんとなく敬遠していたのだけど、
評判がよさそうなので読んでみた。

永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢 (講談社文庫)
重松 清
講談社 (2010-10-15)
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・・・いい作品だった。

永遠の命を生きる男、カイムの物語。
物語はひとつひとつが独立していて、どこからでも読むことができる。

けっきょく人間なんてみんな、もぐらみたいなものなのかもしれない。
相手のほんとうの姿なんて見えないまま、暗い中を鼻先で探り合って、
爪の先であちこち土を掻いて、なんとなく上手い事生きて――

読んでいる途中、目をつぶると、
仏像の顔を浮かんできて、背筋が怖かった。
でも、面白くてつい読んじゃうんだけど。


骸の爪 (幻冬舎文庫)
骸の爪 (幻冬舎文庫)
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道尾 秀介
幻冬舎
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仏像を作る工房が舞台のお話。
この場所で過去に起きた事件がもとに、
「背の眼」でも活躍した(自分はまだよんでないんだけど・・・。)
主人公が、心理現象に近い謎を論理的に解明していく。

個性ってのはさ、何かを一生懸命に真似しないと、
手に入れることなんて絶対にできないんだよ。
はじめから独自のものを目指そうったって、そんなの上手くいくはずがない。
音楽だって、絵だって、人生だってそうさ。

「ラットマン」を読む。

ラットマン
ラットマン
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道尾 秀介
光文社
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この著者の作品、
以前に読んだ作品も、こうきたかって感じだったけど、
今回も予想を超える内容だった(自身の予測が浅いだけかもしれないけど・・。)

「死にたい」って、裏を返せば「生きたい」ってことなんだよね。
死にたい気持ちが強いからこそ生きたい気持ちも強くなる。

朝、母親からメールで、
「実家の近くで購入できないかもしれないから、買っといて」
と頼まれたので、英会話のあとにすぐに開店直後の本屋に行き、
「KAGEROU」を購入。

KAGEROU
KAGEROU
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齋藤智裕
ポプラ社 (2010-12-15)
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2000万円の賞を受賞したというバイアスがあるので、
なんとも感想が書き辛い。

正直、ネガティブな感想しかでてこない。
でも、そのバイアスを極力殺して、
感想を書こうと思う。(結局無理だったけど・・・。)

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